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マシン解説「ポロR WRC」

WRCに参戦する車両は、計6種のクラス分けがされており、その最高峰に位置するのが、RC1クラスに分類されるワールドラリーカー(通称:WRカー)です。フォルクスワーゲン・モータースポーツが開発した「ポロR WRC」は、市販車のポロをベースにボディ、サスペンション、エンジン、駆動系などをラリー専用に変更したワールドラリーカー(WRカー)です。

フォルクスワーゲン・モータースポーツは、2015年型の「ポロR WRC」をさらに進化させ、 新たなシーズンに臨みます。

「ポロR WRC」のボディ自体は「ポロ」の3ドアモデルがベースとなっていますが、苛酷な走行に耐え、高い安全性を確保するため鋼管のロールケージを組み込むなど補強が施されています。

最大規定値となる1820mmまで全幅が広げられた前後のフェンダーに収まるタイヤとホイールは、イベントの路面に合わせて適したものが使用されます。グラベル(未舗装路)ラリーでは15インチのホイールに凹凸が大きなタイヤを、雪のラリーではやはり15インチながらスタッド(スパイク)が打ち込まれた幅の細い専用タイヤを装着。そしてターマック(舗装路)ラリーでは18インチホイールとハイグリップタイヤ、大径ブレーキディスク(フロントのみ)を装着します。

外観のイメージは市販車の「ポロ」と共通している部分もありますが、ボンネット、前後バンパー、そして大型のリヤウイングなどエアロダイナミクスと冷却性能を意識したWRカー専用のパーツが装着されています。

エンジンは排気量1.6リッターの直列4気筒ターボ付ガソリンエンジンを採用しています。最高出力は232kW(315hp)/6250rpm、最大トルクは425Nm/5000rpmを誇ります。しかし性能が過度に上がりすぎることを抑えるため、33Φに径が絞られた吸気リストリクター(制限装置)の装着が義務づけられています。

このエンジンは、ラリー専用に開発されたものですが、小排気量、ターボ過給、そして燃料を直接気筒内に噴射する直噴技術を採用しており、フォルクスワーゲンの市販車用エンジン「TSI」と共通のフィロソフィー「小排気量のエンジンから大きなパワーを引き出す」ことを基本としています。2013年から2015年までの3年にかけてシーズンを通して大きなトラブルもなく、高い信頼性を発揮。高効率で優れたドライバビリティを発揮しています。

駆動系はフルタイム4WD化が施されています。ただし開発コストの高騰を抑える車両規定により高度な電子制御システムの使用などは禁じられ、機械式のLSD(Limited Slip Differential Gear)が前後に装着されています。装着されるギヤボックスは前進6速のシーケンシャルタイプ。2014年まではステアリング付近に設けられたシフトノブによるマニュアル操作でしたが、2015年からは車両規定の変更によってパドル式が採用され、電子制御で素早いシフト操作が可能となっています。

サスペンションは前後ともマクファーソン・ストラット形式で、リヤに関しては4WD化に伴い大幅にモディファイされています。時に岩場を走り、時に数十メートルものジャンプにも耐えられるよう、その構造は非常に強靭で、高い堅牢性をもっています。また、非常に長いサスペンショントラベルによりあらゆる路面での走破性を確保し、なおかつ俊敏なハンドリング性能を実現しており、「ポロR WRC」は異次元ともいえる高い運動性能を誇っています。

スケジュール2016