2.13.82.1, 2019-01-22 15:18:18

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キャンピングカーでシンプルライフ

 

とあるイギリス人のカップルが15年落ちのフォルクスワーゲン ヴァナゴン(T4)を手に入れたところからこの話は始まります。そのヴァナゴンはキャンパー用にカスタマイズされ、世界中を回りました。このキャンピングカー、ネットの中では”The Rolling Home”と呼ばれて、トラベラーたちのコミュニティではちょっとした人気の1台なのです。

オーナーであるLauren SmithとCalum Creaseyに、このキャンピングカーについて尋ねてみました。エンジンの仕様だとかそんなありきたりの返答はありません。「キャンピングカーで旅していると、モノを所有するっていうこと自体どうでもよくなります。」といきなり哲学的なLauren。Calumも同様に「シンプルライフは最高。本当に必要なものはすでに揃ってますから。」と。「普通の家だとつい不要なものでも溜め込んでしまいますが、キャンピングカーだととてもシンプルに過ごせるのです。」

キャンピングカーで旅をするのが好きなカップル、Calum CreaseyとLauren Smith。一番の長旅は2013年の西ヨーロッパ縦断で、ポルトガル、イタリアを経てスウェーデンまで約7000マイルを走破した。

二人はDIYでL字型のベッドとキッチンつきの内装をデザイン。下:ビーゴに近いガリシアの沿岸にて。

世界中どこに行っても家ごと旅をしているようなものだそう。2人の旅への情熱は他人にも影響を与えやすく、彼らのブログを読めばすぐさま長旅に出たくなります。例えばガリシアのサーファービーチやフランスとスペインの国境エリアにある松の森、イギリスの湾岸など。

2人はお互い26歳。イギリス中部の小さな町ニューポート・パグネルで育ちました。付き合いだして9年目、今は共同でクリエイティブ・スタジオを運営しています。2010年の夏、2人は”The Rolling Home”と呼ばれる1995年製、走行距離100,000マイルのヴァナゴン(T4)をネットオークションにて1,200ポンド(約18万円)で購入しました。

このキャンピングカー、世界中にフォロワーがいます。彼らの冒険譚はネットの中で大人気。世界中のキャンピングカーファンと繋がりも。彼らは本や雑誌もプロデュースしています。(記事の最後のテキストボックス参照)。2015年にはインスタグラムも始め、すぐに6ケタのフォロワーができました。

「私達の影響で旅に出た人達の写真やストーリーを見られるのがコミュニティの良いところ。」とCalum。「そしてみなさんの体験が新しいインスピレーションを与えてくれるのです。」

どんどん進化:リビングルームの頻繁な模様替えのように、キャンピングカーのインテリアはいつもDIY中


1 冷蔵庫と収納スペース

2 フラットにするとベッドに

3 ベッド下は収納スペース

4 2人分のワードローブ

5 3段の引き出しの収納

6 スパイス入れ

7 コンロ置き場


冒険や思い出はいつもキャンピングカーと一緒。いつか思い出話をしてくれるかも

Calum Creasey

The Rolling Homeは元々建設会社の配達車でした。その後はバイクを運送するのに使われていたそうです。Calumによると、2人がこのバンを購入した時、カーゴスペースはドンガラでした。初めての旅であるコーンウォールへの道中ではマットレスを敷いて寝たのです。さすがにそれは辛くて、すぐにキャンパーに改造するためのプランを検討しました。

Calumは2013年にネットでヴァナゴンの2台目となる安価なハイルーフを購入しましたが、キャンピング用のハイルーフに改造する決心がなかなかつきませんでした。一ヶ月悩んだ末ようやくカスタマイズ。今ではハイルーフのおかげでクルマの中を立ったまま歩くことができるようになりました。

「キャンピングカーで自由が手に入りました。」とLauren。「サーフボードをバンに積んでフェリーでフランスへと向かえば、さほどお金をかけずに海外だって旅に出られるのです。」夏には行き当たりばったりでヨーロッパ旅行へ。でもいつもうまい具合にゴージャスなビーチや素敵なキャンプ場にたどり着きます。そしてどこへ行っても、キャンピングカーのファンはいるものです。「今やヒッピーなんて古臭い呼び名では呼ばないけど。」とCalum。「キャンパー達はさまざまな職業や地位の人たちです。サーフィン後の濡れた髪のままで、日が沈むまでバーベキューを囲んだりします。みなさんキャンピングカーですよ。」

The Rolling Homeの走行距離は6年間で120,000マイルにも。この走行距離には4ヶ月の西ヨーロッパへの旅も含まれています。もちろん時にはさまざまな不運に見舞われ、1日か2日の足止めをくらうこともありました。ノルウェーでは資金が尽きてしまったこともありましたが、どうにか進むことができたそうです。最近ではThe Rolling Homeの大掛かりなレストアが施され、オールペンし直しました。数年前にはエンジンの載せ替えも。旅はこれからも続きそうです。Calumは最後に「ヴァナゴンはなんとなく生きているような気になります、冒険や物語をずっと共有しているから、たまに話しかけられているような気がするの。面白いですよね。」例えば、とっておきのストーリーを語ってくれるかもしれません。例えば雨の夜、ギリシャ、フランスかポルトガルのどこかのキャンプ場あたりで横になっている時にでも。

北スウェーデンに、高速インターネット回線完備のロッジとキャンピングカー用のガレージを持つことがいま一番叶えたい二人の夢なのだとか。