フォルクスワーゲンが考える、フラッグシップモデルの未来像とは。
2019年7月1日

フォルクスワーゲンが考える、完全自動運転の未来像とは。

コンセプトカー「フォルクスワーゲン I.D. 」は、完全自動運転化された電気自動車の来るべき未来を予感させるモデルと言えるでしょう。そのモデルのひとつであるI.D. VIZZIONの研究は、ドイツのヴォルフスブルクで始まりました。自動車の分野では世界最前線の研究であると考えられています。このコンセプトカー、I.D. VIZZIONはAR(拡張現実)技術を使い、ジェスチャーやボイスコントロールを用いて簡単に操作することができます。MEB(モジュラー・エレクトリフィケーション・キット)と呼ばれる新技術がこの操作を実現したのです。

このMEBとは、フォルクスワーゲンが現在開発中の電気自動車に採用される全く新しいプラットフォームのことです。2015年末から開発が進められている電気自動車に特化したプラットフォームを指します。フォルクスワーゲン・ブランドマネジメント委員会会長のDr. Herbert Diessによりますと、「MEBを採用することでインテリアもエクステリアも今まで考えらえなかったような自由度の高いデザインがI.D. VIZZIONで実現可能になりました。」

I.D. VIZZIONのスタイリングはI.D.モデルのDNAを引き継ぐものですが、それを今度は大型セダンのデザインへと昇華させました。デザインコンセプトはパッセンジャーの視界を妨げるものすべてを取り除くというもの。結果パノラマルーフを含め、大きなウィンドウエリアにあるBピラーまで削ぎ落とされたスタイリングになりました。またLEDライトの細長い帯が、ラジエーターグリルから横に伸び、ドアノブを通ってリアバンパーへと1周を囲むデザインも特徴的です。このライトは顔認証技術で、パッセンジャーが近づいてくるのを確認すると鼓動のような点滅で意思表示します。

乗客が近づくと、まるで生き物のようにLEDライトで意思表示する。

未来的なオペレーティングコンセプト

まるでラウンジのような居室のデザインも大きく見直されました。同一セグメントのセダン、クーペ、ハッチバックなどのライバル車を凌駕する広大な空間を実現、今までの常識とはかけ離れた快適性が備わっています。例えば、パッセンジャーがドアを開けると、ステアリングもスイッチも無いダッシュボードが目の前に広がります。それはクルマとの意思疎通は直感的な方法でおこなえるからです。制御系のコマンドはARとしてバーチャルに投影されます。パッセンジャーはこれらの機能をMR(複合現実)メガネ(HoloLens-ホロレンズ)で見ながらジェスチャーで操作するのです。

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センサーとシステムユニットの統合によりHoloLens(MRメガネ)を通して現実の空間に3Dプロジェクションを投影して、そこからさまざまな操作をすることができます。

MEBを採用した室内は操作系のパーツが一切ないので、車内はとても快適な空間です。

ジェスチャーや音声コントロールで操作できるのはエンターテイメントシステムだけではありません。行き先を特定したり車内の温度を調整したりすることも可能です。I.D. VIZZIONは完全に自律した自動運転をするので、マルチメディアエンターテイメントやオフィス用のアプリの重要性が増し、クルマを「移動オフィス」へと変身させます。

完全自動運転

I.D. VIZZIONは2022年には量産に入る予定です。現在I.D.VIZZIONの研究は、少々先の未来、つまり2030年のモビリティのかたちを表しています。それを実現するためフォルクスワーゲンは完全自動運転にフォーカスしています。I.D. VIZZIONはフォルクスワーゲン初のステアリングもペダルも廃したクルマとしてデビューする予定です。“デジタル運転手”は道案内や運転が出来るだけでなく、乗客を個別認識してその人に合わせた照明や温度を調整します。このクルマにはレーザースキャナー、ウルトラサウンドセンサー、車体前後のレーダーセンサー、そして現在置かれた周囲の環境を見渡せる360度ビューカメラなど多数のセンサーが備え付けられています。車のセントラルコンピューターのAIは周囲の環境からリアルタイムデータを俯瞰的に認識します。このアイディアのおかげで、システムは危険に対処したり、他の道路を使用している人達とコミュニケーションをとったりすることが可能になりました。ヘッドライトの中の、8000個ものHDマトリックスLEDを自在に点灯することでクルマの前にグラフィックを投影することができます。例えば、I.D. VIZZIONはクルマの前に横断歩道の模様をLEDで投影することで、歩行者に「道を譲っているので安心して渡ってください」と伝えられるのです。

すでに開発が進んでいる、まるでSFのようなテクノロジー。

I.D. VIZZIONは、システム出力は225kW。111kWhのバッテリーは665kmの航続距離を誇ります。またMEBプラットフォームを採用することで、さまざまなラインアップのクルマを横展開することが可能です。フォルクスワーゲン技術開発部、ブランドマネジメント委員会のDr. Frank Welschは次のように語りました。「私たちのI.D.ファミリーの基礎技術には拡張性を持っています。サイズ、バッテリー、そして駆動部はフレキシブルに設計できます。これにより、多数のセグメントを使用し顧客の希望をかなえることが可能です。例えば大型セダンに至るまで。」

まるでSFのような話ですが、I.D. VIZZIONに採用するテクノロジーはすでに存在しているか、フォルクスワーゲンとそのサプライヤーにより開発が進められています。Dr. Diessは次のステップをこのように語ります。「私たちは、早くて2025年には完全電気自動車を毎年約100万台生産する予定です。まずはコンパクトI.D.とSUV I.D. CROZZを2020年に。そして2022年にはI.D. BUZZ people carrierと、すでに述べたようにジュネーヴショーで紹介されたI.D VIZZIONが続きます。」既定路線であるということです。

I.D.ファミリー内の全てのモデルのように、I.D. VIZZIONは将来を見通したコンセプト・カーであるだけでなく2020年に登場すべき新たなモデルの青写真でもあります。最初は従来の運転、ステアリングや操作系のペダルのあるモデルでマーケットに登場し、次のステップで完全な自動運転で移動できるモデルが現れる予定なのです。

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