AdBlue®
ディーゼルエンジンの排気をクリーンに保つAdBlue®︎
AdBlue®(アドブルー)とは、ディーゼルエンジン向けSCRシステム専用の尿素水の名称です。
SCRシステムは、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)に対してマフラー内でAdBlue®を噴射することでNOxを窒素(N₂)と水(H₂O)に分解し、ディーゼル車のグリーン性能と燃焼効率の向上を実現しています。
この化学反応の還元作用に必要な還元剤としてAdBlue®が使用されています。
Volkswagenのディーゼル車ではSCRシステムを採用しています。
SCRシステム:Selective Catalytic Reduction(選択触媒還元)
- 1.
- パワフルでクリーンな新世代ディーゼル 2.0ℓ TDI®エンジン
- 2.
- AdBlue®(NH₃)を噴射することで、排出ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を窒素(N₂)と水(H₂O)に分解する
- 3.
- AdBlue®は走行に応じて補充(AdBlue®1.89ℓボトル)
AdBlue®︎の走行可能距離はコンビネーションメーターで確認
- 4.
新世代ディーゼル車では、一定の走行距離を目安にAdBlue®️の補充が必要となります。Passatの場合、13ℓのタンクを備えており、約15,000km毎の補充が目安となります。AdBlue®️の走行可能距離は、コンビネーションメーターで必ず確認してください。
* 画面表示は欧州仕様車です。
AdBlue®︎の残量と走行可能距離
AdBlue®が無くなると、車両の走行ができなくなります。
AdBlue®の残量が低下すると警告音とともにコンビネーションメーターに警告表示されます。
AdBlue®の残量が低下
AdBlue® 残量による走行可能距離が2,400km以下になると、残量低下時の警告表示が起動します。早めにAdBlue®を補充することをお勧めします。
AdBlue®の残量がさらに低下
残量での走行可能距離が1,000km以下になると、警告表示の色が黄色に変わります。メーターに表示されたAdBlue®の走行可能距離以内に必ず補充してください。
AdBlue®の残量がゼロ
AdBlue®を補充せずに走行し、走行可能距離が0kmになった場合には、一度エンジンを切ると、エンジンを再始動することができません。エンジンを再始動するためには、AdBlue®を補充してください。
AdBlue®残量による走行可能距離が1,000kmになる前に十分な量のAdBlue®を補充してください。
補充用ボトルを使用したAdBlue®の補充方法※
AdBlue®︎は正規ディーラーでの補充を推奨しております。ただし、長距離走行が控えている場合などのために、AdBlue®補充ボトル(1.89ℓ)は、フォルクスワーゲン正規ディーラーで購入することができます。
※Passat TDIでの補充方法です。
フューエルリッドを開く
お車を平坦な場所に停め、イグニッションスイッチをOFFにします。
フューエルリッドを開いてAdBlue®注入口の青いキャップを取り外します
補充用ボトルでの補充
補充用ボトルをAdBlue®注入口にセットして締め込み、押したままにしてAdBlue®を補充します。
補充が完了したら補充用ボトルを取り外し、キャップを取り付けフューエルリッドを閉めます。
逆流防止機構になっていますが、お取り扱いには十分にご注意ください。
走行の準備
補充がシステムに検知されるように、必ずイグニッションスイッチをONにして30秒以上置いてください。
コンビネーションメーターでAdBlue®が補充されていることを確認して、エンジンを始動してください。
補充は正規ディーラーへ
AdBlue®︎は、正規ディーラーでの補充を推奨しています。また補充ボトル(1.89ℓ)を購入することで、ご自分での補充もできます。
走行にはAdBlue®が必要
13ℓタンクのPassatでは、約15,000km毎に補充が必要となります。AdBlue®︎が入っていないとエンジンは始動できません。
注意
- AdBlue®は刺激性のある液体です。これが皮膚に付着したり、目や気道に入るとケガを負う恐れがあります。
- AdBlue®を使用する場合、必ず使用注意事項を順守してください。お客さまが使用説明書に従って使用する限りは、AdBlue®に直接触れることはありません
- AdBlue®は必ず純正容器に入れ、密閉して保管してください。食品が入っていた空き缶やビン、またはその他の容器を決して使用しないでください。
- AdBlue®は、お子さまの手の届かない安全な場所に保管してください。
- 万が一、AdBlue®が目に入った場合や、皮膚についた場合は、すぐに十分な量の水で15分間以上すすぎ、医師の診断を受けてください。
- 誤ってAdBlue®を飲み込んでしまった場合は、15分間以上にわたって十分な量の水で口をすすいでください。医師による指示がない場合は、故意に嘔吐しないでください。 直ちに医師の診察を受けてください。
- AdBlue®は、危険物・毒劇物の指定はありません。国内の気候下での長期保存が可能です。ただし、直射日光は避けて、風通しの良い場所に保存してください。(AdBlue®は-11°C以下で結晶化します。)
- 補充用ボトルの作業や保管時には転がさないようにしてください。
- 補充用ボトルは環境に配慮して破棄してください。
* AdBlue®はドイツ自動車工業会(VDA)の登録商標です。